アイオナ(IONA)、コアーズ(CORRS)、オール・アバウト・イヴ(ALL ABOUT EVE)、クラナド(CLANNAD )、ルネッサンス(RENAISSANCE)・・・女性ボーカルを擁した人気グループは数あれど、哀愁を侘び寂びを感じさせもっとも心に奥深く染み込む曲を演奏していたのはイリュージョン(ILLUSION)ではないかと思います。とくにジェーン・レルフ(Jane Relf)のボーカルは、実力的にはどう考えてもルネッサンスのアニー・ハスラム(Annie Haslam)なんかには及ばないのに、魅力ではなぜか勝るという不思議なグループであります。
2枚のアルバムは当初CD化が遅れていて(10年以上前の話)、幻の3rd(アウトテイク?)「ENCHANTED CARESS」だけがCDで聴けるという不思議な時期もあったのですが、今ではお得な2in1のCDもあり、今年2枚とも紙ジャケで再発売されました。
イリュージョン解散後の活動はあまり知られてませんが、ジム・マッカーティ(Jim McCarty)のソロワークのいくつかに、ボーカルのジェーン・レルフが参加したものがあり、イリュージョンを思わせる曲も含まれているので、なんかもっと情報や商品がちゃんと流通しているといいのにな、と思います。そのひとつがstairwayの「moonstone」。インストとコーラス中心のニューエイジミュージックですが、中にジェーン・レルフのボーカルの曲もあり(「Bird of Paradise」)、それはイリュージョンを思わせる切ない曲です。ジム・マッカーティのソロ「Out Of The Dark」にもボーカルでジェーン・レルフが参加しています。
ジェーン・レルフは確か、ルネッサンスでデビューする前にソロでシングルを出していて、かつて盤おこしでライブCDに収録されていたことがあったと思いますが、ちゃんとした音源で聴きたいと思います。マスターとかもう残ってないんでしょうかね。