楽曲の完成度やパフォーマンスのレベルの高さにおいて他に比類を見ないロックバンドG-SCHMITT(ゲイ・シュミット)。80年代に日本の草分け的インディレーベルWECHSELBALGを代表するバンドとして活躍し、バンド活動停止後、主要メンバーでボーカルのSYOKOがメジャーで2枚のソロアルバムを発表したものの、この十数年は活動の話を聞かないのが残念です。ベスト盤1枚とスタジオ盤1枚が当時CD発売されましたが、この2作を含めすべての作品は一度も再発売されることもなく、現在では入手すら困難。唯一G-SCHMITTのサウンドを今でも聴くことができるのはオムニバス「時の葬列」に収録されている「Kの葬列」「Catholic」の2曲だけ。
音楽産業の斜陽化が叫ばれて久しいですが、その一方で聞きたい音楽が気軽に聞けないという状況はまったく改善しません。パッケージ商品と比べ損益分岐点の低いと思われるダウンロードに関しても、再発売もされず中古市場にも出回らないようなびっくりするアイテムは見当たりません。G-SCHMITTにしてもインディーズとはいえ弱小レーベルではなかったし、SYOKOのソロは東芝やWEAが発売元だったので音源はあるはず。なんとかならぬものか。G-SCHMITTはけっこうな数のライヴもこなしていたし、映像がDVD化されても良いのに。
活動再開とか、ないかな。