エレクトリックヴァイオリンの岸倫仔が2ndアルバム「∞ LINN-TETRA」を発表しました。4年前の1st「LINN TETRA & LINNKO」が好評だっただけにまさに待望の一作。メロディアスな曲をダイナミックな演奏で聴かせてくれる素晴らしいヴァイオリン・インスト作品。最後の曲でちょっとだけ聞けるボーカルも艶っぽくて良いですね。
ところで、ロックヴァイオリニストといえば海外ではUKのエディ・ジョブソン(Eddie Jobson)や、キングクリムゾン(King Crimson)のデヴィッド・クロス(David Cross)が有名ですが、日本には岸倫仔だけでなく世界に誇れるすばらしいヴァイオリニストがいます。代表として壷井彰久と川口貴をあげておきましょう。壷井彰久はフランスのMUSEAレーベルからもCDが発売されている自身のバンドKBBだけでなくポチャカイテマルコ(Pochakaite malko)などのバンド活動やスタジオミュージシャンとしても幅広く活動しています。一方の川口貴は本業の日本フィルハーモニー交響楽団のヴァイオリニストとしての活動と並行して80年代にMADE IN JAPANレコードの看板バンド、アウターリミッツ(Outer Limits)のヴァイオリニストとして活躍。Outer Limitsとしての数々の名演を残したほか、夢幻の2ndアルバム「レダと白鳥」でも好演しています。