「LIGHT MELLOW 和モノ ビクター編 SIGNAL」に伊東ゆかり「ミスティー・アワー」の中から「こんな優しい雨の日は」が収録され、ライナーノーツによれば「フル・アルバムのCD化も近く実現する予定になっている」とのことなんで、昨年投稿した同アルバムについてのエントリーを一部編集して再投稿します。
「CD化も近く実現するに違いない」伊東ゆかり「ミスティー・アワー」1982年AOR名盤(2014/7/10)
伊東ゆかりの1982年の和製AOR、シティポップスの名盤「ミスティー・アワー」。2015年8月に出たコンピレーション「LIGHT MELLOW 和モノ ビクター編 SIGNAL」に本作から「こんな優しい雨の日は」が収録されており、ライナーノーツで監修者の金澤寿和が「フル・アルバムのCD化も近く実現する予定になっている」と書いています。思えば、2014年6月に出た「LIGHT MELLOW 和モノ ビクター編 AVENUE」に「マリコ」が初CD化された際にもライナーノーツで「フル・アルバムのCD化も近く実現するに違いない」と書かれていたので、1年経ってちょっと進歩です。
本作ですが、林哲司プロデュース、竹内まりややEPOらが楽曲を提供し、難波弘之や井上鑑、村上秀一ら一流アーティストがバックを務める名実ともに極上ポップで、名盤との評価も定まっており、ビクターというメジャーレーベルから出ている作品にも拘らず、なぜか一度もCD化されていないのが不思議ですが、今度こそ?でしょうか。
捨て曲なしの全曲名曲なのですが、個人的には気になる曲は何曲かあります。竹内まりやが作詞作曲しコーラスでも参加した「恋人たち」。伊東ゆかりから影響を受けているという(そして実際声や歌い方も似ている)竹内まりやがおそらくは伊東ゆかりのイメージを壊さないように作ったのではないかと思われる、正統派バラードで地味ながら佳曲。一足早くコンピCD収録された「マリコ」もメロウなグルーヴを感じさせる代表曲だし、胸熱な「再会レストラン」も良いです。個人的に一番好きなのはA面最後の「SAYONARA」で、荒井由実「翳りゆく部屋」や竹内まりや「マンハッタン・キス」に匹敵する級の超絶名曲です。
伊東 ゆかり_MISTY HOUR (Part 2)|Music Avenue(2006/9/10)
Misty Hour / 伊東 ゆかり|At The Living Room Reloaded(2013/7/13)
- アーティスト:伊東ゆかり
- 出版社/メーカー: ヴィヴィド・サウンド
- 発売日: 2018/04/25
- メディア: CD