ローデンバッハの作品として有名なベルギーの死都ブリュージュを描いたデッサンを多数残したクノップフをはじめとする、19世紀ベルギーの芸術家たちの作品を集めた「ベルギー象徴派展」が渋谷東急bunkamuraにて開催されており、本日足を運んでまいりました。連休で渋谷駅周辺も大変な人出でしたが、朝早かったせいか会場は人もまばらでした。
ほとんどクノップフだけを期待して見に行き、一連のブリュージュを描いたデッサンも、死都(=廃墟、凍りついた遺跡)としての静謐さを強く感じさせる作品に改めて感慨深い思いをしていましたが、そのクノップフに影響を与えたというグザヴィエ・メルリやデルヴィルなど、今まであまり注目していなかった画家たちの作品に触れることもでき、なかなか良かったです。
ミュージアムショップで売っている絵葉書にブリュージュのデッサンがあると良かったのですが、なくて残念でした。
ブリュージュについては、まあクノップフの絵というよりローデンバッハの小説の方に触発されたのでしょうが、日本のプログレバンド夢幻が2nd「レダと白鳥」でブリュージュという曲を演奏しています。名曲です。
ところでこのあとのbunkamuraはレオノール・フィニ、ギュスターヴ・モローと期待の高まる展示が続きます。