やっぱりペンドラゴン(PENDRAGON)っていいバンドなんだなあ、とつくづく感じさせる一枚がまた出ました。ペンドラゴンの主要メンバーである、ニック・バレット(NICK BARRETT、ギター)とクライヴ・ノーラン(CLIVE NOLAN、キーボード)の二人が、2005年6月にポーランドで行ったライブを収録したDVD「A Rush Of Adrenaline」です。バンド編成ではなく、あくまで二人のデュオ。取り上げる曲はペンドラゴンの曲が中心ですが、クライヴ・ノーランのバンド、アリーナ(ARENA)なども演奏されています。バレットのギター一本をバックにノーランが歌う曲もあり、いつものペンドラゴンやアリーナとは一味もふた味も違う演奏が楽しめます。
ペンドラゴンというと、なんとなくきらびやかで豪華なアレンジの壮大なシンフォニックチューンを思い浮かべますが、このシンプルな二人編成でのライヴを見ると、改めてアレンジだけではなくもとのメロディーや歌が良いんだなあ、と思います。派手なアレンジが無用だというつもりはまったくないですが、じっくりと歌とメロディを聴かせるこんなスタイルの演奏も悪くないなと感じました。