メイド・イン・ジャパンがエジソン傘下で日本のプログレ専門レーベルとして本格的に始動する数年前に、同レーベル1号としてリリースされた観世音とのLP「メイド・イン・ジャパン」のアウターリミッツのパートに収録されたのが「ペールブルーの情景」です。今回のライナーノーツには、そのときはまったく売れず、その後の活動が停滞していった様子が書かれています。
本作は、その後「ミスティムーン」「少年の不思議な角笛」が好調なセールスを記録し、ライヴも常に満員という快進撃を続けていた当時のメンバーでレコーディングしなおしたもの。後半の、印象的なシンセにバイオリンとギターが絡んでいく部分は何度聴いてもしびれます。1999年4月渋谷エッグマンでの再結成ライブでこの曲を聴いたとき思わず涙が流れそうになりました。
もっとも、曲はどれもすごくいいんですが旧曲の温め返しという印象は否めないかもしれません。そして残念なことにスタジオ作品としてはこのアルバムが最後の作品となっています。