PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

リト・ネビアの77年作「EL VENDEDOR DE PROMESAS」

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リト・ネビア(LITTO NEBBIA)は、LOS GATOSやHUNICAといったバンドで70年代からアルゼンチンのロックシーンで活躍してきたキーボードプレイヤー&ボーカリスト。「EL VENDEDOR DE PROMESAS」は1978年に発表したソロで、ところによりちょっとジャズっぽい雰囲気もありつつ、多彩できらびやかなシンセや、叙情的なボーカルはイタリアンロックの影響でしょうか。大曲「Suenos De Ofelia」あたりを聴いても、どうしたってこの時代にしか出せない音が全編に詰め込まれていて、ノルタルジといわれればそれまでですが(といっても私の70年代はプログレを楽しむような年代ではなかったですが)、私にとってはひとつの理想的なタイプのプログレで、とても安らかな気分で聴いていられます。

過去の関連作もずいぶんCD化が進んでいるようですし、なんせ現役なので最近の作品ともあわせて、まとめて聴いてみたいと思います。

ところで、南米は70年代から現在に至るまでプログレに関しては常に最重要地域であり続けており、最近は新興レーベルや新人バンドなどがインターネットなども使ってうまくコミュニケーションするようになっていますし、聴き手の情報収集力もあがっていますので、ファンからすれば次々と実力のあるアーティストが南米から出てきていることは知っていますが、昔はレコード自体入ってくる数が限られていましたし情報も十分でなかったため、自分も含めて過去の作品については今でも正当な評価ができているか疑問なところもあります。専門誌マーキームーンなんかは80年代には「南米特集」とかやってましたが、ユーロロックプレスになってから、そうした探求・検証系の特集や記事は減ってしまったような気がして残念です。集成シリーズにも、南米集成はなかったと思いますし、ぜひここらで南米大検証をやっていただきたいものです。