90年代以降ソロ、FLOWER KINGS(フラワーキングス)、TRANSATRANTIC(トランスアトランティック)、再結成KAIPA(カイパ)などでのROINE STOLT(ロイネ・ストルト)の精力的な活動を見ると、カイパの初期3枚のアルバムが1980年代にはずっと幻の名盤として語り継がれ中古市場でも高値で取引されていたことがまるでうそのようだ。
KAIPAは最新作となる「Mindrevolutions」など近作はどれも、これぞプログレと言わんばかりのコンセプト、フレーズ、リズムで、PENDRAGON(ペンドラゴン)、ARENA(アリーナ)などで現役プログレの最先端を走り続けるCLIVE NOLAN(クライヴ・ノーラン)とともにプログレの伝道師であるかのようだ。プログレファンのみならず入門者にもオススメしやすく、なおかつファン以外にも広くアピールする保障つきのすばらしい内容だ。
無理にあら捜しすることもないですが「あまりに優等生的で、出来過ぎていてクセがなく、ある意味面白みに欠ける」(プログレ専門店サードイアー菅野壮氏による「Mindrevolutions」のレビューより)との意見にもうなずける部分もある。
いえ、素直にすばらしいアルバムです。