4月4日にリリースされたムーンライダーズ(MOONRIDERS)の1979年のライブアルバム「1979 7・7 アット久保講堂」。ムーンライダーズは結成以来同じことは二度とやらないことをモットーにアルバムごとにまったく毛色の違うアルバムを出し続けていたわけですが、ことに78年の4th「NOUVELLES VAGUES」から86年の「DON'T TRUST OVER THIRTY」までは名作名作また名作の日本のポップス史上でもすごい大傑作を連発していたすごい時代だったといまでも思います。今回発掘のライブは一部が10周年記念ライブ盤「THE WORST OF MONNRIDERS」にも収録されていた(?)音源のフルバージョンで、「NOUVELLES VAGUES」発表直後のライブ。鈴木慶一のボーカルは不安定だけど、プログレ/ニューウェーブ時代のムーンライダーズの貴重音源。ファンタスティックな曲想が魅力的な「トラべシア」、武川雅寛のバイオリンが怪しい「夜の伯爵」、ヘタウマのギターがまた泣ける名曲「スタジオ・ミュージシャン」などなど、初期ムーンライダーズのエッセンスが全17曲に凝縮されている名ライブアルバムです。素晴らしい。