英国フォークの至宝のひとつ、ヒプノシスのジャケットでも有名なトゥリーズ(Trees)の2ndアルバム「On the Shore」がボーナスディスク付の2枚組で再発、しかも紙ジャケ国内盤までが発売されるもよう(国内盤は6/20リリース予定)。トゥリーズはもちろん好きで、リマスター+ボーナスディスク+紙ジャケというのには強く惹かれつつも、今回リリースされた音源は聴いておりません(私が持っているCDは 1993年リリースのBGO Records盤)。
トゥリーズはトラッドもオリジナルもやっていて実力的にも、透明感のある女性ボーカル、セリア・ハンフリス(CELIA HUMPHRIS)の魅力の面でも、この手のグループとしてはトップクラスの存在で、とくにこの2ndは、ジャケットのインパクトも強く、いろんな意味で有名な一枚。よく言われるブリティッシュフォーク3種の神器メロウキャンドル(Mellow Candle)、チューダーロッジ(Tuder Lodge)、スパイロジャイラ(Spirogyra)にも勝るとも劣らぬ魅力ではありますが、若干地味で、かつ泥臭い部分があるかもしれません(そこがまた魅力ともいいますけど)。「Streets of Derry」でトラッドの曲にへろへろエレキギターが絡むところや、プログレ風味もある「Sally Free and Easy」あたりの曲が好きです。
今回リマスター再発されるCDには、BBCのライブ音源や元メンバーが当時の音源に自らリミックスを行った曲が収録されているとのこと。BBCライブは「ON THE BBC」というタイトルでCDでも出ていますが、リミックスとなると・・・結局、買う羽目になるのか・・・?