PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

箏と尺八とギターで北海道の風景を奏でる遠音7th

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「北海道の風景が聴こえる」というキャッチコピーで、かれこれ20年近くにわたって演奏活動を続けている、遠音(とおね)というグループがいます。箏と尺八とギターという変則的な編成ですが、まさに北海道の豊かでもときに厳しく、そして限りなく透明で美しい自然の情景が思い浮かぶ音楽を奏でる、とても魅力的なグループだと私は思います。音楽スタイルはそう遠くないのに単なるBGMとしてプログレファンからは敬遠されがちなウィンダムヒルの作品に雰囲気は近いかもしれません。今はなき渋谷のジァンジァンで初めてライヴを見たのがもう10年前ですが、それ以来のファンです。

その遠音が4月に新作となる7枚目のアルバムをリリースしました。レーベルはこれまでの作品をリリースしてきた自身のレーベルからではなく、パシフィックムーンから。今回のコンセプトは北海道というより日本だそうですが、「流氷」「雪景色」といった曲名が北海道をイメージさせる曲もあり、期待をまったく裏切らないアルバムです。

北海道の自然を体感した事のある人には、もちろん、まだ体感したことのない人にも、その風景が頭の中に再現されるような、そんなイマジネーション豊かな音楽。これからじめじめと暑くなるいやな季節になりますが、頭の中のクーラーとしてもいいかもしれません。