PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

「俺の流刑地」

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あの渡辺文樹(渡邊文樹)監督に密着取材したドキュメンタリーということへの期待が大きすぎたこともありますが、内容は
ちょっとがっかり・・・。

もちろん演出のうちなのでしょうが、村上賢司監督は、対象である渡辺文樹監督に対し常に腰が引けています。
映画の中の渡辺文樹は本物よりむしろ奇人変人ぶりが弱まっているかのようで、知らない人には「なんだこの人は~!!」って思ってもらえないのではないでしょうか。一方、知っている人(≒上映会で渡辺文樹にも会っている人)にとっては、想像通りというかあまり驚きのない内容で、取材対象にも迫れてないし、視聴対象を絞り込めてなくて、中途半端な印象もありました。それこそ渡辺文樹がテーマであればなおさら、渡辺文樹ばりにクレージーに迫って欲しかったというのが正直な感想です。もっとも私自身は、右翼団体+警備もエキストラ出演する「上映会という名の総合芸術」を体験した折の興奮冷めやらぬタイミングでしたので、そのせいでいっそう物足りなさを感じてしまったのかもしれません。

ゲリラ的に行われる自主上映会でしか姿を拝むことのできず、なぞに包まれていた渡辺文樹監督の姿を、ドキュ
メンタリーとして映像化したことについては、これまでゼロだったわけですから、大きな成果ではありましょう。


6月18日より渋谷UPLINK FACTORY で上映
第2回ガンダーラ映画祭「美しい国へ」(Bプログラム)
上映スケジュール