PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好きです。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌を集めてたり。最近は和モノAORやアイドルもよく聴いてます。twitter: @ProgRockAddict

良い店から消えていく・・・大型輸入盤店の歴史

輸入盤店と言うと、老舗の新宿レコードとかプログレならワールドディスクとかけっこうマニアックな専門店ばかりで、80年代までは大型店というのはタワーかセゾン系のWAVEかというくらいしかありませんでした。タワーはそのころは米盤のみの扱いで70年代のブリティッシュロックもないというような状況で、まして非英語圏の音楽など姿も形もない有様で、80年代の私は、今は六本木ヒルズになってしまったあたりにあった六本木WAVEを利用することが多かったです。WAVEはその後セゾンのリストラもあってか力を失い、2004年にはこともあろうにタワーレコードに買収され、スーパーに普通に入っているCD屋になってしまったのですから皮肉なものです(さらに2005年に家電量販のノジマ傘下に)。

90年代になると、外資系の大型店の開店ラッシュが始まります。1990年に英ヴァージンが丸井と組んで日本に上陸し、10月に新宿に巨艦店ヴァージンメガストアを開業。最初に行ったときは、あまりのでかさ(1000m2)と品揃えの豊富さになんだかわくわくしたもんです(プログレコーナーもあった)。私が90年代もっともお世話になった(というか売り上げに貢献した)のがヴァージンです。でもヴァージンはいまやツタヤのカルチュアコンビニエンスクラブ傘下で並のCD屋になってしまいました。

同じく1990年の11月に渋谷に1号店を開業したのが英HMVヴァージンメガストア新宿店よりさらに広い1300m2。こちらはその後シブヤ系の発信地として、洋楽のみならず邦楽にも大きな影響を与えました。アマゾンやタワーと比べても非英米系に強い印象で、ここ数年はオンライン、リアル店舗ともHMVを利用することが多いです。HMVも不振で日本事業の撤退または売却を検討中とのこと。CCCは否定しているもののCCC傘下に入るとの報道もあり、CCC傘下では今の質(経営面はともかく品揃えでは)は維持できないでしょう。

WAVE、ヴァージン、HMVと、私の好きだった店は皆なくなり、最後に残ったのはむかしあんなにバカにしていたタワー・・・。もっともタワーは、アメリカの本家はつぶれちゃいましたが、すでに独立していた日本法人にはNTTドコモの資本も入って健在で、音楽配信サービス「ナップスター」も提供中。フリー誌の「バウンス」もとても質の高い情報誌で、有料の音楽雑誌なんていらないくらい。店頭の品揃えも、米資本からの独立や90年代のヴァージン、HMVとの競争もあってか、かつてのような米盤オンリーということはないので、いまはよく利用しています(でもHMVのほうが好き)。

HMVがいまのままでなくなるのは結構痛い。アマゾンにはもう少し品揃えをがんばってほしい。アップル(itms)はぜんぜんなってないので、あと100倍くらいがんばってほしい。LPのまま放置されデジタル化されてない音楽もたくさんあるんで、これも早くなんとかしてほしい。


CCC、英HMV日本買収に名乗り=ファンドなど6候補に-最大400億円強(6月9日 時事通信/Yahoo!ニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070608-00000231-jij-int
HMV日本の入札には参加していない=一部報道でCCC(6月8日 ロイター/Yahoo!ニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070608-00000531-reu-ent