浜田麻里が3月にリリースした新作アルバム「sur lie」。ここ何作かの延長線上で、新味ははっきり言って薄いですが、まあ私の中では浜田麻里は殿堂入りなので、あえて新境地に挑戦してもらうより、このままいつまでも、というほうが実は安心ではあります。曲で言うと、やや時代がかったシンセのアレンジが逆に良い味を出している「Love Creatures」からラストのバラード「Evergrace」あたりがいいですね。
ラウドネスとの活動で「ヘヴィメタの女王」と呼ばれたあと、ソウルオリンピックのテーマソング「Heart and Soul」やカネボウ化粧品のCMソング「Return to Myself」などで次々にヒットを飛ばしていた80年代、1993年リリースの「Anti-Heroine」で一皮向けた大人のバラードシンガーとなった90年代、しばらくの間の活動休止期間を経て2002年に復活してから現在まで、とどの時代もずっと好きで聞き続けてきた歌手であります。私はヘヴィメタ時代より、それ以降の方が好きで、とくに1989年リリースのベスト盤「SINCERELY」に集約されるバラードが絶品です(「SINCERELY」は2005年に続編が出た)。
その浜田麻里、アルバム発売に伴うライヴツアーの最中で、6/22札幌、6/28大阪、6/30名古屋に続く、明日7/8が最終日東京公演(@五反田ゆうポート)に行く予定。ファンサイトの掲示板ではセットリスト(札幌公演分)の投稿もありましたので、演奏曲中心に予習中です。