7月19日から始まったソフトマシーンレガシー(Soft Machine Legacy)の来日公演ですが、20日の六本木STB139公演を聴いてきました。今回のメンバーは、ギターがジョン・エサリッジ(John Etheridge)、ドラムがジョン・マーシャル(John Marshall)、サックスがテオ・トラヴイス(Theo Travis)、ベースがヒュー・ホッパー(Hugh Hopper)。同じメンバーで制作したアルバム「The Steam」発売記念ツアーではありますが、肝心のアルバムはまだ発売前(会場では売っていました)という微妙なタイミングでのライヴでした。ソフトマシーンはこの再結成バンドのものも含め実はあまりちゃんと聴いたことがなくて、ライヴでの演奏曲も初めて聴くものばかりだったように思いますが、曲は比較的聴きやすいジャズロックで、時折インプロを交えたもので、結構な歳に見えるドラムのジョン・マーシャルがとても安定したシャープな演奏を見せてくれ、それなりに楽しめる内容でした。
ソフトマシーンレガシーですが、ソフトマシーンの再結成バンド、ソフトワークス(Softworks)が改名したもの。ソフトワークスは、2003年に、初期ソフトマシーンのメンバー、ヒュー・ホッパー、エルトン・ディーンに、後期ソフトマシーンのメンバーのアラン・ホールズワースとジョン・マーシャルで結成され、アルバム「abracadabra」(2003年)を制作しています。この後アラン・ホールズワースに代わってジョン・エサリッジが加入してソフトマシーンレガシーに改名、ライブアルバム「Live in Zaandam」(2005年)、スタジオアルバム「Soft Machine Legacy」(2006年)をリリースしました。エルトン・ディーンが2006年2月に亡くなり、テオ・トラヴィスが加入、そのメンバーで昨年日本公演も行われました。新メンバーで初のアルバムとなる「Steam」が完成し、今回の来日公演となったものです。