PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

ベネズエラの秘宝シンフォ、フェルナンド・イヴォスキー再発

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ブラジル、アルゼンチン、チリなどを中心に、1970年代中ごろから現在に至るまで良質なプログレを生み出し続けている南米の諸作の中でも、作品の評価だけでなく希少度においても高名なベネズエラの秘宝、フェルナンド・イヴォスキー(Fernando Yvosky)の唯一のアルバム「Dos Mundos(1975年)」が初めてCD化されました。

私は今回聴くのが初めてでしたが、内容の方は、叙情派シンフォニックプログレの名作との評価に偽りなし、という感じで、たいへん気に入りました。シンフォニック+叙情的な歌心、というあたりは直接的には、イタリアのプログレの影響を受けているのだと思いますが、南米の多くのグループに共通すると思われるイタリアとは違った独特の哀愁のようなものが際立って出ていてそのあたりも魅力のひとつです。

ところで今回の再発、LPサイズのジャケット・限定777枚とマニアの心をくすぐる仕掛けは良いとしても、すでに聴いた方の指摘もあるとおり、このCDは、盤起こしの上に、その後の処理もあまりよろしくないようで、スクラッチノイズくらいは我慢できても、高音部の音割れや歪はいくらなんでもひどくて、そこは残念です。前回(といってももう20年も前ですが)にジャケ違いでLP再発されたこともあり、これががどういう音質だったのかわかりませんが、再発LPは時々安価で見つかることもある(レア度といってもほんとにレアなのはオリジナル盤の話)ようなので、もしかしたら今回のCD買うよりそっちのほうが良かったのかも?