デンマークのジャズロックバンド、シークレットオイスター(Secret Oyster)の4th「Straight to the Krankenhaus」が初CD化されました。すでに輸入盤は出回っていますが、8月末にマーキーから国内盤仕様でもリリースされるもようです。スウェーデン、フィンランド、ノルウェイといった北欧各国はプログレの宝庫でもありますが、デンマークはあまり有名なバンドがいないような気もします(ほかはサヴェジローズくらい?)。
シークレットオイスターも名前だけを知っていて(とくに3rdのジャケットの印象)、音を聴くのは今回が初だったのですが、一回聴き流した感じでは散漫な印象を持ったものの、何度か聴いているうちにそれはむしろ「ジャズロック」などという一言では語れない多面的な魅力なんだと気づきました。ときにファンキー、ときに叙情的にと縦横無尽なサックスが印象的で、やや粗削りな部分もありますが、遊び心一杯のファニーな面やハードロックやシンフォニックロックの要素も持ち合わせている、というような感じです。洗練された超一級品というほどではないにせよ、ある種のパワーを強く感じるユニークなアルバムです。4枚のアルバム、それそれ個性的な作品のようなので機会があれば聴いてみたいと思います。
SECRET OYSTER|Office Chipmunk 4枚のアルバムの詳細レビュー
Secret Oyster / Vidunderlige Kaelling (1975) |Cottonwoodhill 別別館 3rdのレビュー中心に、バンドのバイオなども
Secret Oyster / Vidunderlige Kaelling (1975) |Cottonwoodhill 別別館 3rdのレビュー中心に、バンドのバイオなども