エレクトリックバイオリン奏者の壷井彰久率いるKBBがライブアルバムを挟んで4年ぶりとなるスタジオアルバム「PROOF OF CONCEPT」をリリースしました。通産4作目となる本作はますます切れ味鋭く洗練度を増し、テクニカルなシンフォニックジャズロックとしての完成度がさらに高まった気がします。KBB自体が海外公演の成功などを経て大幅にスケールアップした部分もありますが、壷井彰久のKBB以外での活動領域も広がりKBBの表現が贅肉をそぎ落としたよりピュアなものになりつつあるという見方もできるかもしれません。現役プログレバンドとして日本はもちろん世界でもトップレベルという自信に満ちた演奏によるファンタスティックでエキサイティングな曲を収録したこのアルバムはKBBの到達点のひとつといえるでしょう。
ときにハードに、ときにシンフォニックにと縦横無尽に鳴り響くバイオリンを操る壷井彰久は、プログレ界のバイオリニストとして間違いなく最高峰。KBBでの活動も含めてますます今後がたのしみです。
ディスクユニオンでは、プレミアムとして、前アルバム「LIVE 2004」のアウトテイクとしてライブ3曲、収録時間計25分(!)を収録したかなりお得なCD-Rが付いています。こっちもすごいですよ~。