インドネシアの歌モノはイタリアともスペインともちょっと違う熱い(暑い?)演歌調バラードが特徴だと思っていて、そこが好きな理由でもあります。
インドネシアの女性シンガー、アンディティ(Andity)の2007年リリースのアルバム「Beda」はしかしあまり暑苦しさは感じません。楽曲やアレンジも洗練されていて、抑え目なトーンながらもロマンティックなバラード系のメロディはすんなり入ってきます。暑苦しいインドネシアものももちろん好きなのですが、これはヨーロッパなんかの女性ボーカルもの比べても、違和感も遜色もまったくなく、むしろ普通に楽しめて、しかも質も結構高いポップスアルバムではないかと思います。
ガーデンシェッドのレビューで気になったので入手したのですが、なかなかの拾い物でした。同店のレビューでは「若手ではNO.1とも言われるミュージシャン、ヨフィが作詞・曲・プロデュースと全面で関わった」とあります。ヨフィは、カヒットナ(Kahitna|インドネシア・ポップス小事典)というバンドのキーボード、ヨフィ・ウィディアント(Yovie Widianto|インドネシア・ポップス小事典)のことのようです。カヒットナも聴いたことないですが、聴いてみたいと思いました。