PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

’87センスオヴワンダー@晴れたら空に豆まいて

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難波弘之、小室和幸(和之)、小森啓資による'87センスオヴワンダー(Sense of Wonder、略してSOW)のライヴが10月1日に代官山のライヴハウス「晴れたら空に豆まいて」にて開催されました。「'87」の冠詞付きとはいえ現役バンド(現メンバーは難波のほかは、そうる透、松本慎二)が旧メンバーで復活し当時の曲を演奏ってのはなかなかないことです。もっともSOWは2001年の難波弘之デビュー25周年記念のときに旧メンバー総出ライヴをやったし、2005年にも京都でのみ今回のメンバーでのライヴをやっていたりします。で、せっかくだから関東でもやるかってことで、先日、日本では初開催となる世界SF大会で、難波弘之を世界に知らしめる会主催で同じメンバーによる公演を行い、もう一丁てなことで今日の日に相成ったわけです。

 

本日のライヴでは、'87ころ、アルバムで言うと「シンフォビート(Synphobeat)」「アクアプラネット(Aquaplanet)」の時代の、最近のライヴでは聴けない曲をありがたいことにいっぱいやってくれました。この時代の彼らは、歌もの、しかも表向きはある意味歌謡曲チックなキャッチーな曲をやっていて、タイアップをしっかりとって、シングルを真剣に売ろうとしていた時期です(結局売れなかった)。ので、なんというか欧米で言うと、プログレスーパースターグループのエイジア(Asia)が、売れ筋の曲を出して「ちょっとどうなの」的な批判を受けたりしたことがあったように、SOWの歴史でもちょっとだけ毛色の違う時期でもあります。しかし、私はこの時代のSOWが大好きで、しかもさっき「毛色の違う時期」なんて自分で言ったことと矛盾しますが、もともと難波弘之の曲にはとても親しみやすいポップな要素はあって、そこを強く打ち出したにすぎないというみかたもできるでしょう。ま、「シンフォビート」と「アクアプラネット」は日本のプログレの良心が感じられるいいアルバムだと思います。

 

そのへんのアルバムからの名曲が、しかもキャッチーな曲もライヴではとくに小森氏の激しいドラミングのおかげもあって、しっかりプログレしており、大満足でした。

 

画像は、今日のメンバーがその当時だしたシングル「RAIN」のジャケットです・・・。

 

セットリスト(収録アルバム)
・16世紀の空想少年(「N氏の天球儀」)
・U/W Traverlers(「Aquaplanet」)
・都市迷宮(「Synphobeat」)
・Vertigo めまい(「Aquaplanet」)
・Windy Symphony(「Synphobeat」)
・碧い星で(「Synphobeat」)
・Elfam part1(「Aquaplanet」)
・Rain(「Synphobeat」)
・Slow Down 流れゆく愛(「N氏の天球儀」)
・オーニソプター(「Synphobeat」)
・Aquaplanet(「Aquaplanet」)
・ブルジョワジーの秘かな愉しみ(「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」)
~アンコール~
・Dune(「Aquaplanet」)
・7 1/2(「Aquaplanet」)
・ナットロッカー(「Synphobeat」)