PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

ルネッサンスの初期アルバム2枚カップリングCD

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ルネッサンス(Renaissance)の1st「Renaissance」にボーナストラック5曲を加えて再発された「Innocence」と、2nd「Illusion」(こっちにもボーナストラック2曲あり)をカップリングした2枚組CDが「Innocents&Illusion」であります(ちょっとややこしい)。「Innocents」収録のボーナストラックについては、太陽のカーペットに詳しく書いてありますが、ファンならずともぜひとも押えておきたいアイテムなので、LPの曲をCD化しただけのものをお持ちの方でも買いなおすことをお勧めします。

さて、これらルネッサンスの初期作品ですが、イエスジェネシスの1stがその後の作品と比べると評価もいまいちで存在感が希薄なのと同様、地味な扱いを受けているような気もしますが、反面、別バンド言ったほうが正確なくらいのところ、たまたま名前が同じの後期ルネッサンスの初期作品として、むしろ脚光が当たっているという言い方もできるかもしれません。私はアニー・ハスラム(Annie Haslam)のルネッサンスももちろん好きですが、後にイリュージョン(Illusion)につながっていくジェーン・レルフ(Jane Relf)のルネッサンスの方が何倍も好きです。元ヤードバーズのなかでも一番地味で、しかも志半ばで死んでしまったキース・レルフ(Keith Relf)を想うまでもなく、キースの妹ジェーンの陰りのある湿った歌声となんともいえない悲哀を湛えたメロディとアレンジには引き込まれずにはおれません。イリュージョンのアルバムにも収録される「Face of Yesterday」のオリジナルバージョンなどまさに感涙ものの名曲ですし、ボーナストラックの「All The Falling Angels」や「The Sea」も美しい佳曲です。ナウ(Now)やトゥゲザー(Together)も音源がどこかにあるならちゃんとまとめてリリースされないものでしょうか。それと、ほとんど出て来ないこの時代のライブ音源、どっかからひょっこり出てこないものか(「Off Shoots」くらいしか知らない)。