1980年に発表されたサムラ・ママス・マンナ(ZAMLA MAMMAZ MANNA)のアルバム「Family Cracks(原題:Familjesprickor、邦題:家庭のひびわれ)」。サムラというと変態プログレバンドの代名詞みたいなもんで、実際私もそう思っていたものの、久しぶりに本作を聴いたところ、変態プログレどころか、むしろきわめて完成度の高い洗練されたジャズロックにしか聴こえなかったのはなぜでしょう? たしかに本作はサムラの中でも毒気や変態度合いは低いといわれている作品ではあるものの、10年以上前に初めて聴いたときは「なんじゃこりゃあ!」と思ったのがいまはむしろ普通にかっこいいと思える不思議。私も大人になったということでしょうかね。