リト・ヴィターレ(Lito Vitale)の元妻であるアルゼンチンの女性シンガー、ガブリエラ・トーレス(Gabriela Torres)が1994年に発表した1stアルバム「Sin Cielo Ni Gloria」。いつ結婚していつ離婚したか知りませんので1994年当時の関係はわかりませんが、本作においてはリト・ヴィターレがプロデュースおよび演奏面でも全面的にバックアップしてます。作品的には、Lito Vitale関連作ということで、プログレファン、女性ボーカルファンにはおおいに期待してもらってよい内容です。ピアノを始めとしたキーボードやシンセを多用した、シンフォニックなアレンジ、ロマンティックなメロディ、美しい女性ボーカル、と3拍子そろった名作。
アルゼンチンの女性ボーカルものとしては、私の中ではシル・ヴィナガレー(Silvina Garre)の「NUESTRO LENGUAJE SAGRADO」と並んでとても気に入っている1枚でした(プログレファンへのアピールは本作の方が上かも)。ガブリエラ・トーレスは2006年までに本作を含め計5枚のアルバムをリリースしています。最近のアルバムは聴いていないのですが、タンゴとかボサノヴァとかアフロ系ポップスなどとも評されているようなので、プログレファン向きかどうかはわかりません。