デイヴ・ローソン(Dave Lawson)がグリーンスレイド(Green Slade)結成前に活動していたグループにウェブ(Web)、サムライ(Samurai)があります。ウェブのデビューは1967年ですがデイヴ・ローソンが加入したのは1970年で同年リリースの3rd「I Spider」、バンド名がサムライにかわってからとなる1971年リリースの実質4thでも、全曲作曲を手がけています。
個人的には、ポップな面もあって親しみやすいオルガンジャズロックという感じのウェブ3rdの方の方が好みですが、グルーヴィな感さえ漂うサムライも怪作。おそらくは「プログレ」というジャンルは確立されていない時代における、ブリティッシュロックの奥深さというか幅広さを示すジャンルレスな作品だと思います。
2枚とも今年になってEsoteric Recordingsからリマスター紙ジャケ再発されています。ウェブの方はライブバージョンがボーナストラック入りですが、サムライの方は2005年にCD化された際に入っていたライブバージョン5曲は入っていないので、旧規格とどちらを選ぶか悩むところです。