PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

深町純のライナーが熱い(暑い)キープ2nd

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セッショングループ、キープ(KEEP)の1982年リリースの2nd「Rock’n Rocked Rock」が2007年11月に再発売されていました。深町純(Kb)、和田アキラ(晃、G)、富倉安生(B)、山木秀夫(Dr)らによるスーパーグループで、スペースサーカス(Space Circus)、クロスウィンド(Crosswind)とならんでプログレファンにもアピールする内容のクロスオーバー作品です。深町純のキーボードはストイックな感じで、UKとかブラッフォードタイプを思わせるような作風。これでシンセがもう少し煌びやかだったり、分厚かったりしたら、もっともっと評価されたのではないかと思いますが、これはこれでひとつの完成形ということなのでしょう。

再発元のCLINCK RECORDのサイトに一部抜粋もされていますが、深町純自身によるライナーが熱い(暑い)です。
「・・・・君は、ある種の不安と期待を持って、四十数分の(物理量としての時間としては、決して長くは無いけれども)、誰も垣間見ることの出来ない、それ故、無限の広がりと、(もし君が望むなら) 無限の可能性を秘めた一人旅に、しかしそれは、確実なものとして、君自身の「体験」となリ得るような、恰もそれだけが「生」の証しであり得るような、(日常的なそれとは)異なった時の流れに身を委ねようと、君は扉に手を掛けるだろう。・・・」

2007年11月に本2ndアルバムだけがCLINCK RECORDからCD化されています。過去にも一度CD化されているようですが、そのときも2ndのみ?このCD化は、聴き手にとってはたいへんにありがたいことではあるが、深町氏自身は知ってのことだったのでしょうか?聴き手としての私は、一度世に出た(発売されたか否かに関わらず、音として生まれ出た)音楽は、作り手よりも聴き手とともにあるべきだとは思っており、作り手が流通を制限するようなことがあってはいけないと思うのですが、しかし作り手と一口に言ってもレコード会社とか音楽出版社とか著作権管理団体とか、アーティスト自身とは違う立場のいろんな人たちがいてわけがわからなくなることがあります。