1978年にFM番組のために収録されたセッションアルバム「カレイドスコープ」。CDのアーティスト名義は渡辺香津美となっていますが、そのほかミッキー吉野、向井滋春、土岐英史、ポンタ村上、土屋昌巳、竹田和夫ら、ジャズ界、ロック界の超一流のアーティストが一同に介してのセッションを収録したライヴアルバムです。
LPで言うとA面に収録された3曲がカバー曲(渡辺香津美、ミッキー吉野がアレンジ)、B面に1曲のみ収録された大曲「Kaleidoscope」がオリジナル。レコード化にあたって一部オーバーダビングもしているようですが、雑駁で大味な印象も含めてセッションライヴならではの力を感じさせます。もともとが「夢のスーパーセッション Jazz&Rock」として企画されたものとのことで、まさに日本におけるジャズロック(=フュージョン、クロスオーバー)の一時代を切り取ったかのような貴重な内容といえるでしょう。