
8人のキーボード奏者が繰り広げる驚愕のシンフォニー、エレクトロ・キーボード・オーケストラの唯一作。オリジナルは1975年リリース、2003年にソリッドより渋谷ジャズ維新の1枚としてCD化されています。メンバーは、
佐藤允彦、
八木正生、
鈴木宏昌、大野雄二、
羽田健太郎、市川秀男、大原繁仁、藤井貞泰の8人のジャズ系ピアニストを矢島賢(ギター)、岡沢章(ベース)、
村上秀一(ドラム)がサポートする超豪華布陣。ジャズ寄りのメンバー中心とはいえ、シンセ20台を駆使した壮大な実験作品だけに、
プログレ度も高し。この作品はもとより様式としての
プログレを志向したものではないものの、曲の完成度やアレンジはハイレベルで、実験色が強い割には聴きやすいです。大野雄二作の「メイフラワー」などどこか安らぎさえ感じる名曲。これからもマイナーな作品であり続けるでしょうが、この時代が生んだ奇跡の1枚として語り継がれる名盤だと思います。