オリジナルアニメ「ダロス」(監督は押井守)のサントラは、スペクトラム(SPECTRUM)の新田一郎とセンス・オヴ・ワンダー(Sense Of Wonder)の難波弘之の共作なのですが、これがプログレとして名作という話。2人とも数多くのアニメサントラやイメージアルバムを手がけており、新田一郎はあまり聴いていないのでわかりませんが、難波弘之で言えば、厚見玲衣とのツインキーボード時代のセンス・オヴ・ワンダーで出した「真幻魔大戦」がすばらしいプログレアルバムなんですがそれに比肩しうる作品が「ダロス」かと。新田一郎もいろいろ出してるみたいなんで聴いてみよう。
さて、この「ダロス」ですが、サントラといいながら、「組曲ダロス」だけで1作品というプログレの王道をゆくような構成。曲数は13曲なので、1曲1曲は比較的短いのですが、ひと昔風の音色のシンセのイントロにトランペットが切り込む「緊急脱出」などぞくぞくするようなかっこいい曲で、アニメとは切り離して楽しめる音楽集です(実際、私はアニメをみていまないんですが)。演奏は新田一郎率いるHORN SPECTRUMと難波弘之のほかにも北島健二らも参加。1984年リリース。
CDは、久石譲「テクノポリス21C」とセットの2枚組として1999年にリリースされていますが、入手困難なんでしょうか?(Amazonマーケットプレイスで\12000、Yahoo!オークションでも\10000の記録もあり・・・)いいCDなのに残念なことです。