東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス)で開催中の写真展「シュルレアリスムと写真 痙攣する美」を見てきました。マン・レイの人を食ったような作品「解剖台の上のミシンと蝙蝠傘の偶然の出会いのように美しい」や、ハンス・ベルメールの不気味なマネキンの肉塊の写真など、有名作家の作品が多数展示されており圧巻でした。
さらに収穫だったのが勉強不足の私は知らない日本人の写真家の作品。しかし会場には作品リストもなく、図録代わりと思って買った雑誌「ART MAGAZINE AVANGARTE vol.5」には日本人の作品自体はおろか、作家名・作品名すら書かれていないありさまでがっかりしていたところ、こちらのブログに作者名のリストが掲載されていました。同リストによりますと展示されていた日本人作家は安井仲治、大辻清司、瑛九、山本悍右、植田正治、浅野洋一、後藤敬一郎、平井輝七、植木昇、岡上淑子です。中でも岡上淑子が印象に残っています。日本にもこんな写真を撮る人がいたのですね。