フラワー・トラヴェリン・バンドの3作が紙ジャケで再発売されました。昨年末に35年ぶりの再始動が発表され、フジロックフェスティバルへの出演が決まっているほか、新作アルバムも予定されているもよう。紙ジャケも一連の動きのひとつ。
1971年の2ndアルバムが「Satori」ですが、この作品の完成度といったら、「1971年当時の日本のロックシーンにおいて」などと限定するまでもなく、日本のロック史に残る名盤といって差し支えないでしょう。収録曲は「Satori」Part1~5の5曲。、邪悪なリズムとリフ、東洋風の旋律、欧米バンドにも勝るとも劣らぬジョー山中のボーカルと、非の打ち所のないといってもいいくらいの作品です。
そしてこのバンドにとってもですが、われわれ聴き手にとっても幸運だったことは、活動当時からその実力を認められ(当時の日本のグループとしては稀有ともいえる海外進出も果たした)、途切れることなく聴き継がれてきたことでもあります。フジロックだけでなく、単独公演開催にも期待したいところです。