ジョン・ウォーターズ(John Waters)監督の出世作「ピンク・フラミンゴ(Pink Flamingos)」のDVDが5月30日に新装版「ピンク・フラミンゴ<ノーカット特別版DVD BOX>」としてリリースされたのですが、その宣伝コピーが「伝説のカルト作がまさかの無修正&デジタルリマスターで復活!」とあり、デジタルリマスターはともかく無修正というのアリなのか、と半ば疑いつつもネットで購入したのですが、パッケージには映倫基準で一部修正してます、としっかり書かれてました・・・。修正なしじゃ出せないよなと思いつつ、だったら「まさかの無修正」はないだろと腹を立てつつ、見るのは久しぶりではあるので、ゆっくり鑑賞いたしました。
ストーリーを端的に言うと世界一のお下劣は誰かを争う「お下劣戦争」なんですが、主役のディヴァインはじめ、これで面白くないはずがないというほどの個性的な魅力をもったキャラクターがそろっており、金字塔(なんの金字塔なんだか・・・)の名に恥じない名作映画ということが再確認できました。数箇所の修正部分は見ていて目障りではありますがまあ我慢できる範囲(ほんとうは修正しなくていいように編集で工夫してもらったほうがありがたいが、昔の外国映画なんでそこはしかたない)。
DVDは1997年の25周年記念版が元になっているようです。監督自身による、妙にクールでシニカルな未発表シーンの解説入り。これも笑えます。