PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

メイド・イン・ジャパンプロモCD「Out of Works」

80年代の日本の、いや世界のプログレシーンに多大な貢献をしたレーベルと言っても過言ではないメイド・イン・ジャパンに「Out of Works」というオムニバスがあります(規格番号MHD-PRO666)。確か「History of Jap's Progressive Rock」というNUMERO UENO監修の日本のプログレガイド本の予約特典か付録だったのではないかと思うのですが、それはアフター・ザ・レイン(After The Rain)の「Scheherazade」(規格番号MCD-PRO1)の方だったかとも思いつつ記憶が定かでありませんが、とにかくジャケットもないそういうCDがあります。

収録曲とアーティストは、下記の通り。
Mr.Sirius / All The Fallen People(Original Demo Version)
Outer Limits / Pteridophyte(Unreleased Song)
魔法陣 / Tower of Babel 
観世音 / Yokobue(Special Version)
Made in Japan Session Band 81' / Babylonia(Unreleased Song)

ミスター・シリウスの「All The Fallen People」は、プログレ界に衝撃を与えた脅威の完成度を誇る傑作アルバムの1曲目として収録される曲のデモバージョン。ボーカルとフルート以外は打ち込みのようですが、曲の完成度の高さを窺い知ることのできる貴重な資料音源。中盤の複雑なリズムを刻む部分で、打ち込みだから正確に楽譜どおりのはずなのに、なぜかとっちらかって聴こえるのが不思議(正式版の人間がやっている方が自然に聴こえる)。アウターリミッツの「Pteridophyte」は初期のアウターリミッツらしいミステリアスな雰囲気を持った佳品。その後「THE SCENE OF PALE BLUE」(MUSEA盤とALTAVOZ盤)にボーナストラックとして収録されています。魔法陣は現KBBのドラマー菅野詩朗がかつて在籍したバンド。「Tower of Babel」はその後リリースされたCDにも収録。観世音は深草アキ在籍のバンドで、アウターリミッツと観世音を各面に収録した作品がメイド・イン・ジャパンレーベル第1号だったのですがインディーズブーム前夜・プログレ冬の時代だったこともありレコードは売れず、バンドは解散。Made in Japan Session Band 81'については詳細不明。81年なので、その後メジャーになる主要バンドはまだデビュー前のような気もします。