PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

ジョン・エヴァレット・ミレイ回顧展

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渋谷東急bunkamuraで始まったジョン・エヴァレット・ミレイ展に行ってきました。本格的な回顧展はイギリスでも1898年以来長い間開かれておらず、日本でももちろん初めてとのこと。ミレイの人気がもとからそれほどあったとは思えませんが、館内には結構人がいて、少々びっくりしました。土曜の夕方というせいもあるかもしれませんし、東急電車に乗りますと相当広告も掲載されてますし、広告に使われている「オフィーリア」の人を引き付ける力はそれなり大きいのでしょう。

回顧展なので、ラファエル前派時代から晩年の風景画の時代まで幅広く展示されていまして、これまで画集などでもラファエル前派のころの作品しか目にしていない私にとってはミレイの画家としての生涯を一望できるよい機会でした。もっとも好き嫌いでいえば、晩年の風景画にそれほど強い魅力を感じられず、今回はラファエル前派時代から自分の娘をモデルにした絵を描いてたファンシーピクチャーズの時代までが、楽しめたところでしょうか。美しい色彩はラファエル前派の特色ですが、特にミレイの絵でそれを強く感じます。原画で見るとなおさらで、150年も前の絵が、今もこれだけの美しさを保っていることにもまた感動します。解説とか見ると、何がどういう意図で描かれているかとか、細かく書かれているんですが、そういうのを一切抜きにして、純粋に絵の美しさを堪能することができました。10月末まで開かれているので、もう一度、平日の日中などゆっくり見られるタイミングで行ってみたいと思います。