壷井彰久は本当に器用なバイオリニストだなあと思います。現役では日本トップクラスで数々の海外公演も成功
させているKBBを率いる一方で、数多くのセッションやスタジオレコーディングに参加するなど幅広く活動していて、暗黒プログレバンド、ポチャカイテマルコでもキープレーヤーとして邪悪な印象を増幅するのに貢献したかと思うと、今回紹介するオオフジツボで聴かせてくれるのは爽やかな作品のイメージにぴったりの透明感のある演奏だったりと、神出鬼没で多種多彩といった感じなのです。
させているKBBを率いる一方で、数多くのセッションやスタジオレコーディングに参加するなど幅広く活動していて、暗黒プログレバンド、ポチャカイテマルコでもキープレーヤーとして邪悪な印象を増幅するのに貢献したかと思うと、今回紹介するオオフジツボで聴かせてくれるのは爽やかな作品のイメージにぴったりの透明感のある演奏だったりと、神出鬼没で多種多彩といった感じなのです。
オオフジツボは、太田光宏(ギター)、藤野由佳(ピアノ、アコーディオン)と壷井彰久(バイオリン)からなるユニット。バンド名はメンバーの姓から一字ずつとって「太・藤・壷」=オオフジツボだそう。アイリッシュトラッドやそれをベースとしたオリジナル曲などを演奏するグループで、これまでライブ中心に活動していましたが、7月に1stアルバム「空の鼓動」がリリースされました。
3人が各々持ち寄った曲とトラッドをバランスよく配置した全14曲。プログレファンにはずばりド真ん中とは行かないでしょうが、ザバダックなんかが好きな方にはぜひともオススメしたい作品です。癒しの音楽ではありますが、単に聴きやすいだけではなく、息の合った3人のアンサンブルが見事な、アコースティックインストアルバムです。