PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

サグラド初期4作リマスター紙ジャケ再発

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ヴァイオリニストのマルカス・ヴィアナ(Marcus Viana)率いるブラジルのプログレバンド、サグラド・コラソン・ダ・テッラ(SAGRADO CORACAO DA TERRA)の1st~4thの4作品が、紙ジャケット・リマスター・ボーナストラック付きで再発されました。サグラドといえば、ブラジルとか南米とかいう一地域の代表というにとどまらず、世界でも最高峰に位置づけられるバンドだと思います。現役バンドだったこともあってか、80年代後半以降のプログレの過去の名作のCD化の流れの中でも、かなり早い段階で国内盤のCDが出たと記憶しています(なので私でも早くに聴く事ができました)。

今回再発された4作は名作ぞろいで、個人的な思い入れからは最初に出会った2ndが一押しですが、完成度で言えば3rdでしょうか。2ndを初めて聴いたのは、当時プログレを聞き始めたばかりのころで、イギリスやイタリアの名作群もまだそれほど多くは聴いていないときにこれに出会ったので、かなりぶったまげました。マルカス・ヴィアナがどの程度過去のプログレを研究しているかは知りませんが、日本のミスター・シリウス(Mr.Sirius)を聴いたときのような衝撃で、プログレを目指したプログレプログレファンに向けたプログレ)として、まさにこれこそが自分の求めているプログレだ、とか思ったような気がします。そのくらい、シンセやヴァイオリンによる壮大なロックシンフォニー、親しみやすく美しいメロディなど、プログレファンの琴線に触れる要素がたくさん含まれているのです。3rdではさらにそれらが進化し、たたみかけるような構成、切れ味鋭いヴァイオリン、荘厳なシンセやコーラスとさらにスケールアップした大作に仕上がっており、これぞシンフォニックプログレのお手本とでも呼べそうな名作です。

今回の紙ジャケは、ボーナストラックも魅力ですが、私の持っているCDのうち、とくに1stと2ndは80年代のCD化なので、リマスターによる音質向上という期待もあります。サグラドのアルバムはやはりいい音で聴いてみたいですしね。

<BELL ANTIQUE NEWS!より今回再発の4作概要>
・SAGRADO CORACAO DA TERRA / Sagrado Coracao Da Terra(捧げ物)
ブラジルが生んだシンフォニック・ロック最高峰バンド、サグラド衝撃のデビュー・アルバム!PFMに迫る熱いアンサンブル、縦横にかけ回るM.ヴィアナのヴァイオリンは圧巻!ボーナストラック1曲追加。1985年リリース。

・SAGRADO CORACAO DA TERRA / Flecha(シンフォニア
1987 年にリリースされた2ndアルバム!前半がコンパクトな歌物、後半がオーケストラルな大曲という構成にて、より洗練されたサウンドを聴かせる高完成度の傑作!ボーナストラック2曲追加。

・SAGRADO CORACAO DA TERRA / Farol Da Liberdade(自由の灯)
内袋付、ボーナス1曲追加1991年リリースのサード・アルバム。ダイナミックかつスリリングなアンサンブル、ハートフルなメロディ、凝縮された構成と、あらゆる面で文句なしの最高傑作!マストです!ボーナストラック1曲追加。

・SAGRADO CORACAO DA TERRA / Grande Espirito(偉大なる精霊)
1994年リリースの4thアルバム。かのミルトン・ナシメントがゲスト参加するなど、ブラジル/ミナスのルーツを見つめ直し、エモーショナルな世界に昇華した、これまた名作!ボーナストラック1曲追加。