先ごろリリースされたペンドラゴン(Pendragon)の 2005年以来となる新作アルバム「PURE」を聴きました。2005年リリースの前作「Believe」が、それまでの作品、「The Window Of Life」(1994年)、「The Masquerade Overture」(1996年)、「Not Of This World」(2001年)といったファンタスティックかつドラマティックなシンフォニックプログレの王道を行く傑作群とは、やや路線を異にする作風だっただけに、それに続く今回のアルバムには注目していました。
作品自体のクオリティとしては、いまや現役プログレバンドとしては重鎮の部類になるペンドラゴンが、いま世に放つ作品として申し分のない、完成度の高い壮大なスケールのシンフォニックロックに仕上がっております。サウンド面では前作で控えめだったシンセも多用され、暗いながらも、ペンドラゴンならではの良質なメロディは健在。「Believe」がソリッドな音色のギター中心でメタルかと思うくらいの印象から比べるとプログレらしいといえばらしいですが、アルバム全体を覆うダークなトーンは前作以上かと思えるくらいで、いったいこの暗さはなんなのでしょう。これまで煌びやかな夢の世界を表現してきただけに、まるで逆張りするかのように、悪夢、というより暗い現実を描いたようなこの作品の意味を考えてしまいます。
pendragon.mu|ペンドラゴン公式サイト(英語)
PENDRAGON|MySpace
PENDRAGON / PURE|ディスクユニオン新宿PrgressiveRock館
ペンドラゴン2001年の名作「Not Of This World」|PROGRESSIVE ROCK ADDICT(2008/10/5)
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ペンドラゴンはどこへ行く|PROGRESSIVE ROCK ADDICT(2005/11/20)
ペンドラゴンの再発売デビュー作は立派なプログレ古典|PROGRESSIVE ROCK ADDICT (2005/8/6)
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