PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

アコースティックの方のアストゥーリアス2nd

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数々の海外のプログレフェスに招待されるなど、日本の現役プログレバンドとしてトップクラスのバンド、アコースティック・アストゥーリアス(Acoustic Asturias)が2006年にリリースした2ndアルバム「Marching Grass on the Hill」。

ドラムレスのアコースティック編成ながら、複雑な曲構成と、クラリネットとバイオリンによる攻撃的とさえ言えるようなスリリングな演奏で、息つく間もない全12曲・70分のプログレの力作となっています。タイトル曲は、癒し系だったというNTT東日本のCM曲がベースとなっているとのことですが、堂々たる組曲風のプログレ大曲。いとうかなこのボーカル曲「紅江」や坂上真清のケルティックハープが印象的な「Luminous Flower」など個性的なゲストを迎えての曲も秀逸です。そしてこのアルバムの白眉が「Watrefall」。「室内楽編成の能力を限界まで発揮してプログレファンを圧倒」するつもりで作曲し大山曜本人も会心作という大曲です。そのほかCM曲やゲームミュージックなど、すべてがこのアルバムのためだけに作られたわけではない上、作曲年代もばらばらながらも、アルバムを通して聴いて全く違和感なしというどころか、ハイレベルのチェンバープログレのコンセプトアルバムとしてこれ以上のものはないというくらいの完成度の高い作品だと思います。

大山曜(G)以外のメンバーは、川越好博(Pf)、筒井香織(Clarinet、Recorder)、伊藤恭子(Vl)で、プロフィールを見るとクラシック分野での活動が長い方々のようですね。プログレとして聴いても十分楽しめる作品ですが、テクニカルなジャズロックの緊張感が好きな人にもいいのではないかと思いました。

11月8日はエレアスの新作発売記念のアコアスライブ(ちょっとややこしい)。行ってみようと思います。

<ライブ概要>
POSEIDON Festival2008 Acoustic Asturias
日時:11/8(土)18:30OPEN 19:30START 前売3000円 当日3500円
会場:高円寺Mission's 杉並区高円寺南4-52-1 TEL 03-5888-5605
ライブ詳細