ギタリスト栗原務とキーボードの梅垣ルナによるインストユニットLu7は、2002年に「efflorescence 」でデビューし、2005年リリースの2nd「L'esprit de L'exil」は現時点での最新作。栗原務はグリーンやユーロックスでの活躍が一部のプログレファンには名を知られています。グリーンは1979年から1983年まで東京を中心に活動していたUKタイプのプログレバンド、ユーロックスは、アニメ「機甲界ガリアン」のプログレ風サウンドの主題歌や中森明菜の異色アルバム「不思議」のバックアップで知られるロックバンドですが、グリーンはアルバム等を残しておらず、私も肝心の音は聴いたことはないのですが、20年以上前に新宿エジソンにいたヌメロ上野氏が中森明菜の「不思議」を私にしきりと勧めてくれ、その際やたらと元グリーンの栗原氏が・・・と強調していたので、なぜかよく覚えているのです。
さてこのLu7ですが、当人たちはプログレを強く意識しているわけではないようですが、レーベルがMUSEAであることからもわかるとおり、プログレファンにずばり響く心地よいインストプログレ、ジャズロックに仕上がっています。曲やアレンジがよいこともありますが、元ユーロックスの関根安里(ヴァイオリン)のほか、永井敏己、バカボン鈴木ら実力派ミュージシャンを多数ゲストに迎えており演奏も申し分なく、作品全体の印象をさらに良いものにしていると思います。