インディーズに1枚、メジャーにスタジオ3枚、ライブ盤1枚(当初2枚組で再発時に1枚ずつに分割)のアルバムを残したデッドエンド(DEAD END)。メジャーデビュー作「GHOST OF ROMANCE」はBURRNでジャパメタナンバーワンアルバムとの評価を受けていたりもしましたが、私個人としては、デッドエンドの最高傑作はインディーズ時代の唯一作「DEAD LINE」ではないかと思っています。「DEAD LINE」制作時は、ドラムはオリジナルメンバーのTANO、ギターは演奏こそYOU(足立祐二)ではあるものの、当人曰く「前任者の曲をプレイしただけ」というくらいで、2009年夏の再結成メンバーである黄金期メンバーの作品とはやや位置づけが異なるのですが、メジャーデビュー後のある意味キャッチーで洗練されすぎた作品と比べると、泥臭さが残っていながらも完成度はとてつもなく高いアルバム、という気がしています。
もっともメジャーのスタジオ3作もきわめてレベルの高い作品であり、メタルという狭い領域に収まらないスケールの大きさを感じさせるメジャーデビュー作「GHOST OF ROMANCE」、岡野ハジメのプロデュースのせいか、さらにその延長上で完全にメタルを超えた「SHAMBARA」、そして初めて聴いた時はキャッチーすぎて嫌悪感があったものの、のちのビジュアル系の原型というかその要素のほぼすべてを含んでいるかのごとき名作「ZERO」など、どの一枚をとっても無駄のない名作ぞろいであるのは言うまでもありません。
再結成のステージで、いったいどの曲を披露してくれるのか、今から楽しみでなりません。