「元」アイオナ(IONA)となってしまったトロイ・ドノックリー(Troy Donockley)の3rdソロアルバム「Madness of Crowds」がちょっとここ最近のプログレアルバムの中でも抜きん出て素晴らしい出来なんではないかと思いました。1998年の1stソロも今改めて聴くとこれまたいい出来なんですが、10年前に聴いた時の記憶があまりなくて、当時はアイオナの余技でとりあえずCDだけ買っとくか、というくらいだったのかもしれません。10年も寝かせてしまい後悔・・・。さっそくまだ聴いていなかった2003年リリースの2nd「The Pursuit of Illusion」も入手しました。
アイオナのジョアンヌ・ホッグ(JOANNE HOGG)ほか多数のゲストを迎えて制作された「Madness of Crowds」は、前2作の延長上にあるプログレ超大作。。これぞプログレという荘厳なアレンジ、現代音楽的なシリアスさ、それでいて親しみやすく感動的なメロディ。自身のバグパイプも入っているのでアイオナ同様のアイリッシュフォークっぽさも部分には感じますが、全体としては非常にスケールの大きなシンフォニックロックサウンドとなっています。
「元」アイオナと書きましたが、8月2日のブログにアイオナ脱退に関する記述があります。「But, as in all of life, things change. After extended periods of no activity we have found ourselves with a very different musical and philosophical direction」・・・。核となるメンバーだっただけに、しばらく活動が伝わってこないアイオナの今後が心配ではあります。