クラブチッタで全4日にわたって開催中のイタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァルの初日と2日目に行ってまいりました。アトールとかセバスチャン・ハーディとかイングランドとかヴァシュティ・ヴァニヤンとかしっかり見てるのに、PFM、バンコ、ニュートロルス他イタリアンロックの大物の来日公演はなぜかことごとく見逃している私としてはほぼ初のイタリアンプログレ生体験でした。
2日間とも4時間半に及ぶ長丁場で、特に初日は19時開演で23時半までだったため終電が心配なくらいでしたが、お客さんは結構盛り上がってる感じで、期待を裏切らない内容だったんだろうなあとは思いました。twitterなんか見てても好評価が多い気もします。
私はと言えば、トリップ、ゴブリン、PFM、イル・バレット・ディ・ブロンゾ、アルティ・エ・メスティエリのうちまともに聴いたことがあるのがPFMのみ、イルバレはまあ実質「YS」しか作品がないのでそれは聴いてますが、アルティもゴブリンもアルバム1~2枚しか聴いたことがなく、トリップに至ってはイタリアで開催されたフェスのライブ盤「Prog Exhibition」収録曲のみ、というはっきり言って相当予習不足で臨んでしまった状態で、「予習しなくても楽しませるのがライブ」(by山下達郎)ではあるものの、PFMとアルティ以外はちょっと?だったかな。
トリップは、フリオ・キリコのある意味うっとおしいほどのドラムが生で見れて良かったですね。アルティへの期待が高まりました。
夏のプログレフェスでPFM見たかったけど、ウィッシュボーンアッシュとカンサスがセットだったんで今回に期待したPFMですが、現役(ですよね?)だけあって、演奏も安定していますし、聴いていて楽しかったです。知っている曲が多かったですし。PFMはもともと「幻の映像」などで聴ける繊細で叙情的な雰囲気と、「クック」で聴けるダイナミックなライブパフォーマンスにギャップがあると思っていたので、ライブに叙情性とかを期待するのは違うんですよね。オーケストラとの共演にも期待。
イル・バレット・ディ・ブロンゾは、2002年にも再結成して来日しており9年ぶりの来日公演。前回観てないんで比較もできないですが、私の期待するYSの雰囲気がライブで再現されていたとは言い難いような? が、他のベテランバンドのメンバーは外見上はさすがに齢を感じさせるものの、ジャンニ・レオーネだけは年齢不詳というか、そこがある意味すごかったです。
アルティ・エ・メスティエリは、これまであまり熱心に聴いてきたバンドとは言えないのですが、テクニックとエモーションが揃った最良のジャズロックバンドなんですね。難曲をクールに決めるというよりも、体育会系で暑苦しく迫ってくる感じで、ライブならではのだいご味でした。
ゴブリンは2日目はトリでもあり会場もすごく盛り上がっていたので何とも言えないのですが、プログレというよりは、ホラー映画のサントラのメタルカバー特集みたいな感じでした(それが悪いわけじゃないですが)。私にとっては2日間同じセットを聴いて楽しいほどではなく、ちょいとくたびれました。
11/4
◇THE TRIP
Joe Vescovi(kbd.vo)
Arvid"Wegg"Andersen(vo)
Furio Chirico(dr)
Fabri Kiareli(g.vo)
Angelo Perini(b)
SETLIST
1:Atlantide(Atlantide)
2:Evoluzione(Atlantide)
3:Caronte(Caronte)
4:Two Brothers(Caronte)
5:L'Ultima Ora E A Jimi Hendrix(Caronte)
6:Ora(Atlantide)
7:Analisi(Atlantide)
8:Distruzione(Atlantide)
9:Il Vuoto(Atlantide)
◇GOBLIN
Claudio Simonetti(kbd)
Massimo Morante(g)
Maurizio Guarini(kbd)
Bruno Previtali(b)
Titta Tani(dr)
SETLIST
1:Magic Thruller(Back To The Goblin)
2:Mad Puppett(Profondo Rosso)
3:Dr.Frankenstein(Roller)
4:Roller(Roller)
5:…E Suono Rock(Il Fantastico Viaggio Del"Bagarozzo"Mark)
6:Non Ho Sonno~Death Farm(Non Ho Sonno)
7:Goblin(Roller)
8:L'Alba Dei Morti Viventi~Zombi(Zombi)
9:Suspiria(Suspiria)
10:Tenebre(Tenebre)
11:Phenomena(Phenoemena)
12:Profondo Rosso(Profondo Rosso)
◇PFM
Franz Di Cioccio(dr.vo)
Franco Mussida(g.vo)
Patrick Djivas(b)
Alessandro Bonetti(vln.kbd)
Roberto Gualdi(dr)
Akessandro Scaglione(kbd)
SETLIST
1:SE~Promenade The Puzzle
2:River Of Life
3:La Terra Dell'Acqua
4:Il Mondo In Testa
5:La Luna Nuova
6:La Conquista
7:Il Sogno Del Leonardo
8:Cyber Alpha
9:La Carroza Di Hans
encole
10:Impressioni Di Settembre
11:E Festa
11/5
◇Il Balletto Di Bronzo
Gianni Leone (vo, kb)
Ivano Salvatori (b)
Adolfo Ramundo (dr)
SETLIST
1:Deliquio Viola
2:Napoli Sotterranea
3:La Discesa Nel Cervello
4:Intorduzione
5:Primo Incontro
6:Secondo Incontro
7:band introduction
8:Terzo Incontro
◇Arti E Mestieri
Furio Chirico (dr)
Beppe Crovella (kb, hammond)
Gigi Venegoni (g)
Marco Roagna (g)
Roberto Puggioni (b)
Iano Nicolo' (vo)
SETLIST
1:Gravita 9,81
2:Strips
3:Positivo / Negativo
4:Si Fa Luna
5:Valzer Per Domani
6:Mirafiori
7:Il Figlio Del Barbiere
8:Arc En Ciel
9:Alba Mediterranea
10:Keyboards Solo
11:Drums Solo
12:2000
13:Trema
14:In Cammino
◇GOBLIN
Claudio Simonetti (kb)
Massimo Morante (g)
Maurizio Guarini (kb)
Bruno Previtali (b)
Titta Tani (dr)
1:Magic Thriller
2:Mad Puppet
3:Dr. Frankenstein
4:Roller
5:E Suono Rock
6:Non Ho Sonno ~ Death Farm
7:L'alba Dei Morti Viventi ~ Zombi
8:Suspiria
9:Tenebre
10:Phenomena
11:Profondo Rosso
encore
12:Zaratozom
13:Aquaman
11/5の公演はソールドアウトの満員御礼でしたが、オザンナ・PFMがオーケストラと共演する11/6、7の公演はまだ余裕があるようです。私は7日に参戦予定です。
「Italian Progressive Rock Festival Vol.1」(出演:THE TRIP/GOBLIN/PFM) 11月4日(金) 川崎クラブチッタ ライヴレポート|プログレッシヴ・ロック専門店 WORLD DISQUE 店長中島のプログレな日々