PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

ケイト・ブッシュ6年ぶり新作「雪のための50の言葉」

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2011年のクリスマス・イヴにはこの作品を。ケイト・ブッシュの6年ぶりの新作で、リリース自体は11月ですが、アルバムタイトルどおり、明るい気分のクリスマスにふさわしいかはともかく、冬という私の大好きな素敵な季節にはぴったり合ったアルバムです。

ケイト・ブッシュのこれまでの作品には見られなかった、極めて内省的かつ抑制的な作品で、音数も少なく、文章なら行間を読むというのがふさわしい、逆に言うと行間の読み方次第でいくらでも深読みもできる、そんなアルバムです。タイトル曲筆頭に、季節としての冬、あるいは冷たく乾いた透明な空気が醸す時間が止まった世界を感じさせる、おとぎ話とも悪夢とも違う、新境地のファンタスティックな作品です。

最初に一聴した感じでは、むしろ地味すぎるくらいの印象ですが、聴けば聴くほど味が出るような奥深さが魅力。リリース後1か月、かなり聴きこんだつもりですが、それでもまだまだ味わい足りない気がするほどで、後年に傑作として名を残す作品ではないかと勝手に想像しています。

また、本作は多彩なゲストも話題の一つ。スティーヴ・ガッド(ドラム)、ダニー・トンプソン(ベース)、エルトン・ジョン(ヴォーカル)ら大物らが参加しています。

個人的には、ケイト・ブッシュのアルバムでは、デビュー作の「Kick Inside」が今でも一番好きで、これが好きすぎってことでもあって、それ以外だと一般的に名盤とされる「Never Forever」や「Dreaming」も含めて2番が選べない、というのが今まででした。しかし、これは私の中で頭一つ抜けたかもって思っています。

katebush.com|公式サイト
ケイト・ブッシュ|EMIミュージック・ジャパンの日本語サイト



Kate Bush - Wild Man - radio edit still video