PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好きです。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌を集めてたり。最近は和モノAORやアイドルもよく聴いてます。twitter: @ProgRockAddict

オーストラリアのメロトロン入りフォーク調プログレ、マッデン&ハリス

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セバスチャン・ハーディの関連作を聴いていて、そういえばこんな素晴らしいグループがいるオーストラリアなのに、他のグループのことを全く知らないなと思い、twitterでオーストラリアのお薦めプログレ教えてくださいと呼び掛けたところ、@shimerson さんからご紹介いただいたのがこのMadden and Harisの1975年の唯一の作品「Fool's Paradise」です。

全体的に繊細というより、か細いという方が良いようなマイナーなトーンで、いかにも自主制作な雰囲気も含めて、一聴した時点から好印象。既に国籍関係なしです。繰り返し聴いても飽きないのは、単なるフォークと割り切ってしまうほど単調ではなく、シンフォニックなアレンジで聴かせる大曲、親しみやすいメロディの曲など多彩だからでしょう。しかもどれもが美しい佳曲というのも評価を高めるポイント。独特のエフェクターが効いた叙情的なギターといい、メロトロンをはじめとするシンセの使い方もこの上なく、メロトロンという楽器の素晴らしさを改めて感じさせてくれる1枚でもあります。

PROG ARCHIVEによるとこのグループは、マルチプレーヤーのPeter HarrisとギタリストのDave Maddenにより1972年にシドニーで結成された2人組で、1974年にシングルをリリース(CD化の際ボーナストラックとして収録)し、1975年に唯一のアルバムである本作「Fool's Paradise」を自主レーベルJasmine Recordsからリリースしたとのこと。500枚限定ということで、それこそ知る人ぞ知るマニアックな盤だったのでしょう。

かつてプログレのディスクガイドのバイブルだった「ユーロ・ロック集成」にはオーストラリアやオセアニアの項目はなく、同じ版元から出ていたプログレ誌「MARQUEE」1989年11月発行の33号で「オセアニアのプログレッシヴ・ロック」と題する3ページの記事が出ていますが、その中でも本作は紹介されていません。レコード自体が500枚しかないということで当時まだ日本では知られていなかったのかもしれません。シンコーミュージックから2009年に出た「トランスワールド・プログレッシヴ・ロック」では、オセアニアセクション約70枚のうちの1枚として紹介されています。

オーストラリアといえばセバスチャン・ハーディしか知らなかったですが、少し極めてみても面白そう、と思いました。

MADDEN AND HARRIS|ディスクユニオン新宿プログレ館
MADDEN AND HARRIS|PROG ARCHIVES