PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

G-シュミットのSYOKOと久石譲のコラボ作が初CD化

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80年代にWECHSELBALGレーベルの看板バンドG-Schmittのボーカルとして活動していたSYOKOが1986年にメジャー(EMIのPOPSIZE)からリリースした1stソロアルバム「SOIL 未来の記憶」が、25年以上の時を経て初めてCDで再発売されました。

G-Schmitt自体もSYOKO以外のメンバーは流動的で、バックバンドではないとはいえ実質SYOKOの表現欲求を演出するための装置部分であったことは間違いなく、その意味ではバンド活動とソロの間にはあまり大きな差はないような気もします。このソロが出たのはG-Schmittの2nd「Sin, Secret & Desire」のリリース直後で、バックがすべてフェアライト等による打ち込みということで、バンドサウンドとは一線を画した内省的なボーカルアルバムといった趣もありますが、3年後にリリースされるバンドとしての頂点「Garnet」への布石として聴くこともできそうです。

本作で全曲の作曲アレンジを手掛けるのは当時「風の谷のナウシカ」のサントラを手掛けるなどして注目されつつあった久石譲。今サントラなどで知られる久石譲らしさが感じられるかどうかはともかく、キャリアの割と初期に手掛けた作品としても面白いかもしれません。

G-Schmittには、ミニアルバム2枚、フルアルバム1枚(LPとCDでテイクが違う)、ベスト盤CD1枚に、ソノシート、7インチ、12インチ、CD含めての10枚ほどのシングル作品があり、またSYOKOのソロは本作とやはりメジャー(WEA)からのもう1枚があるのですが、再発売は今回が初ではないでしょうか(オムニバスへの楽曲収録はあったものの)。メジャーレーベルの場合は原盤権をレーベルが持っているのでアーティストの意向とは関係なく(時には本人も知らないうちに)リリースされることもあるようですから、メジャーからのソロ2枚が再発されるされないは単にレコード会社の都合なだけかもしれませんが、評価も高かったバンドだけに、これをきっかけにバンド作品のリマスター再発も期待したいところです。

SYOKO SOIL 未来の記憶 -EMI ROCKS The First-|EMIミュージックジャパン
「SOIL 未来の記憶」 SYOKO|TECHNOLOGY POPS π3.14(2009/2/23)
SOIL 未来の記憶(G-Schmitt)|mixiコミュニティ ※要会員登録
SYOKO|Castle of the Darkness

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