PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好きです。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌を集めてたり。最近は和モノAORやアイドルもよく聴いてます。twitter: @ProgRockAddict

現代プログレ一級品イエス2011年作「Fly From Here」

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いよいよ今週、9年ぶりとなる来日公演を東京と大阪で行うイエスが2011年にリリースした「Fly From Here」を遅まきながら聴きました。イエスのように長い歴史と多くのメンバーの入れ替えがあると、メンバー構成が作品の理解の上で欠かせないわけですが、今回のアルバムは、ハウ(g)、スクワイア(b)、ダウンズ(Kb)、ホワイト(d)にプロデューサーがトレヴァー・ホーンという布陣。ボーカルがジョン・アンダーソンではないこと、ダウンズ/ホーンコンビが深くかかわっているということで「ドラマ」期イエスに近い構成なわけですね。

さて一聴しての感想を一言で申しますと、「現代プログレとして一級品だが、イエスのアルバムとして聴くと少々物足りない」、といったあたりでしょうか。ペンドラゴンやトランスアトランティックなど現代を代表するプログレバンドの作品とも渡り合う堂々とした現代プログレ作品であることに間違いなく、聴いていて大いに楽しむことができました。一方で、イエスが「プログレッシブな(型破りな)ロックとしてのプログレ」だったことを思うと、そのイエスから直接、間接の影響を受け「プログレッシブロックという流儀を究めた型(ジャンル)としてのプログレ」である現代プログレをイエスが作るというのはどうかと思ってしまったりしてしまう我儘な自分がいることも否定できません。進化し続けた結果、流儀としてのプログレとはもはや呼べなくなってしまったキングクリムゾンの新作は聴きもしていない、というのに。なんたる自己矛盾。私はいったい何を言っているのか、いったい何が聴きたいのか。。。

まあ難しいことを考えずに、好き嫌いで言えば、好きな部類なのでそれはそれで良いのかと。ドラマ期のメンバーということですが(実際当時作られた曲も収録されているようですが)、ドラマよりは聴きやすく、プログレとして受け入れやすいと思いますし。イエスコピーバンドをやっていたというボーカルのベノワ・デイヴィッドの歌も悪くないです(もっともツアーではジョン・ダヴィソンに交代)。来日公演も新作ツアーとは言え、普通にファンサービスを考えれば当然に70年代の名曲の数々を演奏すると思われますので、行かれる方は楽しみですね。

◇公演日程
4/17 日本青年館 19:00
4/18 渋谷公会堂 19:00
4/19 渋谷公会堂 19:00
◇来日メンバー
Steve Howe(g)
Chris Squire(b)
Alan White(ds)
Geoff Downes(key)
Jon Davison(vo) 

yesworld.com|公式サイト


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