PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好き。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌集めも。CITY POPやアイドルもよく聴いてます。音楽のことはよくわからないので、名盤とか名演とか言ってる場合、単に好きってことです。twitter: @ProgRockAddict

岩本晃市郎監修のディスクガイド「ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック」

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岩本晃市郎監修のディスクガイド「ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック」が刊行されました。MASTERPIECE ALBUMシリーズとして昨年出たイタリア編に次ぐ第二弾。

「はじめに」によれば、60年代から70年代に発表されたイギリスのプログレッシヴ・ロックでアヴァンギャルドではないものの中から100枚を選んだものとのこと。年代を限定する理由は不明ですが、その結果たとえばペンドラゴンは入れない。70年代に代表作があって80年代以降も良質な作品を発表してる場合は、おまけ的に紹介はあります(キャメルとか)。あと、カンタベリーは少な目、フォ-ク系は皆無(メロウキャンドル、チューダーロッジ、スパイロジャイラも無)て感じです。

その前提を是としますと、5大バンドが24枚はある意味仕方ないですが(それでもあえてここまで絞ったそう)、ムーディブルースが4枚とかバークレイジェイムズハーヴェストが5枚は大杉じゃね?なんて突っ込みはあるにせよ、膨大な作品群からよくぞここまで絞り込んだという労作とはいえそう。個人的にはフループ4th「当世仮面舞踏会」やケストレルの唯一作を落とさず入れているのがうれしいところ。

イタリア編と同じく面白いのは補遺「掲載できなかった作品について」。今回はプログレバンド以外のグループによるプログレ作品のリストになってます。ビートルズ「サージェントペパーズ」、ローリングストーンズ「サタニックマジェスティーズ」などなど。プログレ好きではあるもののブリティッシュロックはメジャーなバンドの作品もほとんど聞いてないのでこれは参考になります。が、しかし、なんと、これとほぼ同様企画が先日出た別冊カドカワ 総力特集 プログレッシヴ・ロック 日本人に愛される理由にもあるのでした。しかも「岩本晃市郎が選ぶ名盤に見るプログレ的要素」だそうで。作品も半分くらい一緒でしたわ。。

で、このシリーズまだまだ続くようで、「70's ジャパニーズ・ロック 100」が9/30発売、「21世紀のプログレッシヴ・ロック 100」が10/31発売、「70's ブリティッシュ・ロック 100」が11/30発売予定とのこと。やたらと年代限定なとこが妙に気になりますが(しかも21世紀編が出ると、80年代、90年代だけがどこにも行き場がないという不思議)、ディスクガイドは突っ込みいれるとこも含めて見るだけで楽しいので、期待しましょう。