ヤードバーズの1967年発表のスタジオアルバム「Little Games」にアウトテイクや未発表曲などを合わせて収録して1992年にリリースされた2枚組CD「Little Games Sessions & More」に、トゥゲザー(キース・レルフ+ジム・マッカーティ)の未発表音源が収録されています。
ヤードバーズといえば、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジのロックの3大ギタリストを輩出したバンドですが、結成時のメンバーで最後までいたのはギタリスト以外の3人、キース・レルフ(Vo)、ジム・マッカーティ(Dr)、クリス・ドレヤ(当初G、後B)です。ロックファンの間での知名度は3人のギタリストと比べると大幅に下がってしまいますが、プログレファンとしては、のちにルネッサンスを結成することになるキース・レルフとジム・マッカーティががいたバンド、と言いたいところです。
1969年にルネッサンスを結成することになるキース・レルフとジム・マッカーティですが、1968年にヤードバーズを脱退してからの短い間、トゥゲザー(TOGETHER)として活動していた時期があり、本CDに収録されているのがそのころの音源です。
TOGETHER
・Henry's Coming Home 68年6月録音、11月リリース
・Love Mum And Dad 68年6月録音、11月リリース
・Together Now 68年6月録音
Jim Mccarty & Keith Relf
・Shining Where The Sun Has Been 68年夏録音
「Henry's Coming Home」はトゥゲザーとして唯一発表されたシングルのタイトル曲で、どこか牧歌的で親しみやすい曲。イリュージョンの未発に終わった3rdに雰囲気が近い印象でしょうか。中盤からバックで鳴っているストリングスもよいです。「Love Mum And Dad」は同シングルのB面。地味ではありますが味わい深い佳曲と言えましょう。録音されたものの当時はリリースされなかった「Together Now」ですが、ピアノとコーラスで徐々に盛り上がっていく様が後のルネッサンスにも通じるもっともプログレらしいといえる曲。バックの女性コーラスはジェーン・レルフです。そして、録音は同時期と思われますがクレジットはJim Mccarty & Keith Relf名義となっている「Shining Where The Sun Has Been」。ジム・マッカーティのYOUTUBEの解説などを見るとトゥゲザーとして活動していた時期の録音とありますので、曲の雰囲気も近いです。
初期ルネッサンスやイリュージョンのプロトタイプともいえるこれらの曲、雰囲気などがよく出ていると思います。「Little Games Sessions & More」は入手困難なようですが、曲自体はYOUTUBEでも聴けるようになっています。
※2013/12/18追記 2013年12月18日に紙ジャケ&SHMCDとして国内盤でリリースされた「Little Games +42(アルティメット・エディション~ブリティッシュ・ビート50周年記念紙ジャケット・コレクション)」にも収録されています。
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(Yardbirds/ Renaissance) Keith Relf/Jim McCarty - Together Now (Audio)