PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好きです。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌を集めてたり。最近は和モノAORやアイドルもよく聴いてます。twitter: @ProgRockAddict

デッド・カン・ダンス16年ぶり新作「Anastasis」

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リリースが2012年の夏なのですでにずいぶんと時間が経っていますが、来日公演も近いということと、なんせ非常に水準が高い傑作なもので、デッド・カン・ダンス(DEAD CAN DANCE)が実に16年ぶりにリリースした新作アルバム「Anastasis」について書いてみたいと思います。

23エンベロップというデザイン集団を擁し、サウンドとイメージをシンクロさせてマーケティング的にも成功したイギリスを代表するレーベル「4AD」の、コクトーツインズと並ぶ看板アーティストがデッドカンダンス。1980年前半といえばプログレ冬の時代、プログレという言葉そのものが流行遅れとされていた(と思われる)時代で、そのせいか2大バンドを指して「プログレだ」という人は皆無だった気もしますが、いずれもプログレファンからも高く評価され得るバンドであることはいまさら言うまでもありません。

そのデッドカンダンスが2005年の活動再開以来初、前作からは16年ぶりとなる新作として2012年にリリースした新作アルバムが「Anastasis」です。デッドカンダンスは1980年代当時、とうていロックの範疇に収まりきらないあまりに先鋭的なサウンドがさまざまな評価を受けていましたが、彼ら自身はある意味30年不変でありながら、時代がようやく追い付いてきたといいますか、新作はきわめて洗練されたコンテンポラリーなロックミュージックとして水準の高い出来になっています。

初期作品においては小曲の組み合わせでアルバム全体のコンセプトを表現することが多かったのですが、本作に収録の全8曲はどれも大作志向でプログレファンとしてもゾクゾクわくわくの連続です。「Children of The Sun」の荘厳な幕開けからデッドカンダンス節全開。ゴシック、退廃、耽美といった80年代のイメージはそのままに古楽、クラシック、民族音楽を大胆にロックに取り入れた従来得意としていた手法をさらに進化させ、クラブミュージックなども消化しきってしまった快作といえましょう。単なる懐メロの再結成ではなく新たな地平を切り開いていくのがデッド・カン・ダンスの魅力でありすごさ。

1980年代にはライブをやると聞いても、デッドカンダンスのような音楽をライブで聴いて果たして楽しいのか、と思ったりしてたものですが、今は違います。どのようなライブを見せてくれるのか、来日公演が楽しみで仕方ありません。


2013/2/13(水)~14(木)東京 渋谷CLUB QUATTRO START 19:00
2013/2/17(日)大阪 AKASO START 18:00



Dead Can Dance - Children Of The Sun