PROGRESSIVE ROCK ADDICT

英伊のみならず西北東欧・南北中米・アジア各国のプログレを愛聴。日本のも好きです。目白や新宿、吉祥寺、川崎、関内にしばしば出没。 昔の音楽雑誌を集めてたり。最近は和モノAORやアイドルもよく聴いてます。twitter: @ProgRockAddict

イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェス全3回総括

イメージ 1
2011年から全3回、10日間で16アーティストが出演して開催されたイタリアン・ロック・フェス、2013年の最終楽章で終了しました。本当に素晴らしい企画で、私も6日間で12バンドを観まして、1回目のPFMとオザンナのオーケストラをバックにしての演奏と2回目のロカンダ・デッレ・ファテなど、印象に残るライブを観ることができ、良かったと思います。

全3回の出演アーティストを列挙すると、PFM、ゴブリン、トリップ、アルティ&メスティエリ、バレット・ディ・ブロンゾ、オザンナ(第1回)、ニュートロルスUT、イ・プー、レ・オルメ、ロカンダ・デッレ・ファテ(第2回)、マクソフォーネ、ムゼオ・ローゼンバッハ、フォルムラ・トレ、ロヴェッショ・デッラ・メダーリャ、アレア、マウロ・パガーニ(第3回)と、改めてすごいラインナップであったことがわかります。日本で多くのイタリアのバンドが公演するようになるのは1997年のバンコ以降じゃないかと思いますが(1975年のPFMは別として)、それ以降の15年ほどの間で来日経験のある大物バンドのうち今回出演しなかったバンドといえばバンコとラッテ・エ・ミエーレとニュートロルスくらいですから、たった1年半で8割くらいをカバーしてしまうというまさしくお祭りでした。

出演バンドが70年代にリリースした代表作群はスタジオアルバムとしてどれも優れた作品ばかりです。とはいえ作品発表からは30~40年もの時間が経っていて、バンドのメンバーも入れ替わっていますし、現役を長く続けているアーティストならなおのこと昔の曲を昔のままに、というわけにもいかななくなっているでしょう。昔の曲より現役バンドとしての今を観てほしいと思うアーティスト、少々拙くても当時の雰囲気の再現に努力しているアーティストなどそれぞれ。私はあまりにも現代風なのは受け入れがたく、昔のままでも演奏が今一つだとがっかりし、とわがままなリスナーでしたが、聴き手としては少々おおらかな気持ちで、それぞれのアーティストの意向を汲んだ上で、自身の楽しみ方を変えるくらいの余裕があるとより一層楽しめたのかなという気もします。

それと、イタリアン・ロック好きと言いながら、自分の知識量がぜんぜん足りないのが露呈しました。メジャーなブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックであればメンバーの異動がファミリーツリーの形で頭に入っていて、例えばオリジナルメンバーがエディ・ジョブソンだけのUKZと、ジョブソン、ジョン・ウェットン+2のUKと、テリー・ボジオを加えた3人UKでは意味合いが異なるし,、それぞれの演奏の個性なども踏まえた期待値も自ずと違ってくるもの。それでいうと今回はバンド名は知っていて作品は聴いたことあるけど、メンバーの変遷や来日メンバーの誰がオリジナルでそれ以外のメンバーが何者であるかなど、知らなさすぎました。予習なしで初めて聴いても楽しめるライブをやるのがアーティストの力量と言ったのは山下達郎で、楽しみで聴く音楽なんだから堅苦しく予習だ勉強だと言うのも嫌ですが、滅多にない来日公演を楽しみ切るためには予備知識はあって損はないです。と、いうことでもっともっとイタリアン・プログレッシヴ・ロックを聴き込んで参りたいと思います。

いずれにしても日本に居ながらにしてこのラインナップでのライブを聴く機会を得られたことに、関係者の方々のご努力に感謝します。これからもプログレフェスやヨーロピアンフェスとして、あるいは単独ででも多くのイタリアンロックのライブを観ることができるようになればファンとしてはうれしい限りですね。

◇PROGRESSIVE ROCK ADDICT関連記事

@ProgRockAddict|twitter